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お知らせ

  • 【大浴場露天風呂について。その後のこと。】

    2022/06/20

    こんにちは。今日はお知らせがあります。後半は雑感を少々。それにしても久しぶりの投稿となりました。お元気ですか?

    【男性大浴場に関するお詫び】

    男性大浴場の露天風呂がしばらくの間、ご利用いただけなくなります。申し訳ございません。

    数週間前の整備の日に男性大浴場露天用の揚水ポンプが異常を来しました。そろそろ交換だなと思って手配依頼をと思ったのがつい先日。あっという間に異音を出し始めたかと思うと、あっという間に動かなくなってしまいました。普段ならサッと代替品の入荷があってパッと直せるポンプなのですが、なんと半導体不足の影響がここにも。ただの揚水ポンプ(というと聞こえが悪いですね。もちろん大事な大事な機械の一部です。)でさえも、どんなに急いでも入荷に1か月かかるということす。当面の間、男性大浴場の露天風呂がお使いいただけません。入荷次第すぐに修理をいたします。それまでの間は各部屋の露天風呂で尾上温泉の湯をお楽しみください。男性のお客様には大変申し訳ありませんが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

    【その後】

    プーチン大統領とロシア軍の残虐な戦争行為をどうやったら止められるのか、今でも悩んでいます。

    2月24日のロシア軍によるウクライナ侵攻の2日後、ロシア人とベラルーシ人の宿泊拒否を表明しました。4月に入り、中日新聞様より人種差別だとご指摘いただき、県当局から宿泊拒否是正の行政指導を受けました。今思っても、プーチン大統領に非はあれどロシア国民一人ひとりに罪はないと気づけなかったこと、安易に拒否を表明してしまったことに対して深く反省しています。申し訳ありませんでした。ただ残念ながら、行政指導以降も戦争はまったく終わる気配を見せず、ウクライナでの戦争のマスコミでの扱いはマンネリ化し、「ペンは剣よりも強し」という言葉はすっかりと影を潜めてしまいました。主権国家が自分の理屈で別の主権国家に侵攻し、そこの国民を殺すことを世界中が止められない現実。あの後、旅館としてウクライナ支援の寄付を行いました。ウクライナの子供たちの未来を考えるとき、今後も定期的に支援を続けていかなければと考えています。騒動のさなか、ロシアを擁護する方から過去のアメリカの侵攻に対する非難や欧米社会の意見しか聞かない日本のことを教えていただきました。そしてあの後、色々いっぱい考えるのですが、過去のことや民族のこと、世界情勢のこと、どんなことを踏まえても、今回ロシアが行っている侵攻は、いわば「人の家に土足で上がって自分の持ち物にする」という行為で、正当化できません。そしてその結果、コロナ禍の経済停滞と相まって、ボイラー部品の流通が滞るという事態が起こっています。戦争が原因じゃない、供給国のロックダウンの影響だなどなど色々な意見がありますが、やっぱりどうして、人を殺める戦争行為は「悪」以外の何物でもなく、少なからず世界に影響を及ぼしていることは否定できません。コロナウィルスとは共存せざるを得ないけれど、戦争とは共存したくありません。早く心の底から楽しんで旅行が出来る日が戻ってきてほしいです。ポンプが直るころには戦争が終わってくれていますように。

    徐々にですが、発信を元に戻していこうと思います。引き続き「旅館紅鮎」をよろしくお願いいたします。

    大浴露天風呂(女性)

    眺望抜群の露天風呂です。

  • 【旅館紅鮎の思いと今後の活動】

    2022/04/16

     このたびは、当社公式ホームページにて「ロシア人、ベラルーシ人への宿泊受け入れ停止」を表明した件につきまして、たくさんの皆様にご迷惑とご心痛をおかけしたことを改めてお詫び申し上げます。

     旅館業を営むものとして、いかなる理由があろうとも旅館業法に定められた規定を遵守すべきであることを再認識する出来事となりました。 しかしながら当社としましては、2022年2月24日に始まったロシアのウクライナへの「軍事侵攻」は断じて許されるべきでないという立場を崩しておりません。 私どもがその一端を担う観光業は平和の上に成立していることもあり、国際平和を希求する思いは日に日に強くなるばかりです。

     今回の件で当館へと寄せられた一連のご意見などを集約し、あらためて「私たちが今できること」を熟考した結果、売り上げの一部を公益財団法人 日本ユニセフ協会を通じてウクライナの支援に寄付することといたしました。加えてフロントに募金箱を設置し、来館いただいたお客様からも寄付を募りたいと考えております。

     今回の旅館業法違反についての報道に際し、寛容にもアドバイスを下さった皆様、厳しいお叱りの言葉をくださった皆様、そして何よりも平和を求めて悩みメール等の声を届けてくださった皆様に心より感謝申し上げます。 ありがとうございます。

     湖岸では「のうるし」が時期を迎えております。花言葉は「控えめ」。何事も地道に一つ一つ前に進めていきたいと思います。今後とも「旅館紅鮎」をどうぞよろしくお願いいたします。

     旅館紅鮎 店主敬白

    湖岸ののうるし
    春の風物詩です。
  • 【ロシア・ベラルーシ人宿泊受け入れ再開】

    2022/04/11

    こんにちは。桜が満開です、とか、県民割が始まりますというにぎやかな話題をご案内する時期ですが、前回刺激的なメッセージを掲載したせいか、中日新聞・長浜支局様より取材を受けました。今回の宣言掲載取り下げや色々な気づきがありましたので、経緯含め皆様にご説明申し上げます。

    今回受けた取材は掲示板に掲載した内容に関する聞き取りと、ロシア人・ベラルーシ人の宿泊拒否を宣言することが旅館業法に違反するのではないかというご指摘でした。取材を受ける中でお答えしたのは、掲載した経緯(私がユーゴ内戦があった土地で以前働いており戦争の悲惨さを身をもって感じてきたこと、今回のロシアの行動は戦争犯罪当たること、ロシアの指導者を止めるのはロシアの国民でしかなくロシア国民に具体的な不利益が及ばなければ国家を変える行動につながらないであろうこと等)をお話ししました。その後、記者さんより弊社を監督する長浜保健所に対し今回の件が法令違反に当たるのではないかという指摘が入り、即日(4月11日)に滋賀県・長浜保健所より、「旅館紅鮎の宣言は旅館業法違反に当たるので対応を是正をしてください」と行政指導を受けました。そこで、掲載文を削除することにいたしました。ご迷惑をおかけした皆様に深くお詫び申し上げます。また、ご心配いただきました皆様に感謝申し上げます。

    今回、行政からの指導が入るという大事になってしまったことに少し驚くとともに、企業としての認識不足を痛感しております。当初は思いの強さゆえに何かできることを、と取った行動でしたが、他にとれる対応があったのではないかと今は思いを巡らしております。取材に来られた記者さん曰く、公的許可を受け運営している施設として発信する情報はよほど精査しないといけないとの指摘に、現在の社会が会社の大きさに関わらず、たとえ小さな企業でも一流企業と意識を一にし、しっかりと様々なことに注意を払い日々の事業に取り組まなければいけないのだと実感いたしました。

    ロシアとベラルーシの振る舞いに対して強い憤りを覚えます。ただ、ロシアやベラルーシの皆さんに罪はなく、宿泊拒否宣言がそれを糾弾するためには間違った手法ということは否定できません。なので、遠くかの地で起こることに対して何をできるのか、何をすれば戦争が少しでも早く終わるのか、日本人として・人間としてどんな風にこの戦争に関わっていけばいいのか、今回、法律違反という行政指導を受けたことに対し、旅館紅鮎として改めて出来ることを探っていきたいと思います。また、後日、中日新聞紙面で企業名を伏せた形とはいえ当館の行いを指摘する記事を掲載すると伺いました。本来、このような場所で言い訳がましい文章を掲載することは本意ではありませんでしたが、記事の書かれ方により当館の思いを曲解される方がおいでにならないよう、様々な間違った情報が広がらないように、経緯の掲載に関しては記者さんの同意を頂戴した上でご案内いたしました。お読みくださった皆様、ありがとうございました。

    今回の弊社の行いを記事として広く世に問いたいとご指摘くださったことに対し、新聞は社会の公器ということを自認しての行動だと伺いましたので、ぜひ言論の持つ力でロシアとベラルーシが行う戦争・虐殺という現状を少しでも変えていただきたいと切に願います。

    コロナ禍、ウクライナでの戦争、戦争に起因する経済状況の悪化、そして各地で続く地震など、平和産業を提唱する観光の分野には逆風ばかりが吹き荒れます。幸いにもお客様の応援と支えで、なんとか今も営業を続けさせていただいております。そんな中、今回の出来事を機に改めて当館がご宿泊いただく皆様に提供できるものの価値や良さを再検証するとともに、今回のような件に関する企業の立ち居振る舞いをより明確に意識し、今後も旅にお出かけくださる皆様をお迎えしていきたいと思います。時に失敗し、時に立ち止まってしまう小さな頼りない旅館ではありますが、引き続きのご宿泊、ご支援を賜れれば幸いでございます。

    このたびは多くの皆様にご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。

    湖岸の桜
  • 【滋賀県感染回避】しが安心宿泊割引の販売開始

    2022/02/19

    みなさま、こんにちは。久しく更新していなかったお知らせ。いよいよ滋賀県は次のステージに踏み出します。

    今こそ滋賀を旅しよう5」として、1月より滋賀県への旅行促進の割引企画が展開されてきましたが、周辺府県でのまんえん防止措置適用に伴い、県民のみを対象に運用されています。しかし、コロナ対応ステージ悪化の影響でクーポン発券が休止となっています。ただ、コロナ下でも移動や出張など、社会活動をしかねればならない方への支援策として、次のような取り組みが発表されました。

    https://www.biwako-visitors.jp/feature/detail/anshin/

    この取り組みでは、 職場や家庭での感染回避を目的に、一時的に、職場や家庭から離れて宿泊される方々の宿泊に係る経費の一部が支援されます。エッセンシャルワーカーの方々をはじめ、職場や家庭に高齢者・受験生などがおられる方々等で、滋賀県民や県内に就業・通学されている方が対象です。また、当館のすべての宿泊プランに対しての適用が可能です。職場や家庭での感染防止を目的にご利用ください。(一部条件を満たしていないものは適用不可)

    宿泊対象期間 : 2022年2月15日(火)~2022年3月31日(木)(4月1日チェックアウト)

    ※利用には県内コンビニで販売している専用の「利用券」が必要です。(コンビニ券番号「0259278」)

    ■ 対象者は次のすべての条件を満たす方

    ① 滋賀県在住者または通学・通勤者 ② 新型コロナウイルス感染症の陽性者または濃厚接触者でない方 ③ 家庭内や職場内での感染回避のため、一時的に県内宿泊施設を利用しようとする方

    ■そのほか

    ※コンビニで「利用券」を購入し、当施設が指定する予約方法で、宿泊予約を行ってください。※チェックイン時に利用券を提示していただくことで、宿泊代金を割引きします。※チェックイン時には、コロナ感染の恐れのある行動や症状の無いこと等を申告する「確認書兼同意書」の提出が必要となります。

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    過去にインフルエンザが大流行した際、年間の死者は1万人を超えていました。それでも、学校単位や会社単位でのお休み等で、社会全体が規制の対象になる事はありませんでした。現在の医療システムや法制度では同じようにはいきませんが、手洗いうがいの徹底、こまめな消毒、体調管理で感染を防げる程度にまで変化してきたコロナウィルスは、正しく怖がる病気となっています。マスコミ等では、モデルナは副作用が大きい、重傷者が増えた、陽性者が増えたと不安をあおる報道が続きます。また、医療関係者は一般の方以上に行動制限が強く、いつまで制限された生活を送らないといけないんだと悩まれる方も多くあるようです。

    もちろん旅行にはリスクが伴います。ただ、100%感染を防ぐには誰とも接点を持たないこと以外に方法はなく、一番は正しく怖がり、正しく対応することだと、旅館紅鮎は考えます。まだまだ積極的にお出かけくださいとは言いずらい状況ですが、心の健康と体の健康のちょうど良い間合いを探して、これからも気長にコロナとお付き合いしていきましょう。県外の方でも、滋賀県にご縁がある方は使っていただける良い制度です。ぜひ、ご活用ください。

  • 【今こそ滋賀を旅しよう 第5弾開始 と 旅館紅鮎の考え方】

    2022/01/12

    こんにちは。オミクロン株の急拡大、すごいですね。前々から言われていたことですが、第6波到来です。一気に増えていく様を見ると、分かっていても怖くなるのが人の気持ち。そんな感じでしょうか。重症者やお亡くなりになる方が少しでも減らせると良いなと祈るばかりです。

    さて、そんな中ですが、1月12日(水)から「今こそ滋賀を旅しようキャンペーン第5弾」が始まりました。第4弾と違い、ワクチン検査パッケージの適用を条件とした取り組みとなり、これまでは県民であることの所在確認だけで良かった条件がワクチンを接種済と改められました。(1/12現在は滋賀県民限定) しっかりとコロナと向き合いながら出来る限り通常の暮らしに近い生活を送っていこうという、滋賀県政の強い気持ちの表れと捉えています。県の方針を決めてくださる皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。

    前々から「旅館紅鮎」としてお知らせで発信してきた内容の繰り返しになりますが、私たちはコロナウィルスを自然の一部と考えており、ワクチンによって抑え込めるものだと思っていませんし、100%罹患を防げる方法はないと考えています。これまで私たちは何を改善できたでしょうか。新たな対策を思いつけたでしょうか。基本的な衛生管理と隔離、そして人流抑制。偉いお医者さまたちは何の解決策も明示できないまま、現場の医療従事者に負担を押し付け、行動制限や医療のひっ迫は何ら改善されないまま2年が経とうとしています。重要になったことは2点。かかった時にどうするか、かかってはいけない人に移さないようにするにはどうするか。

    生きることにはリスクが伴います。途上国の水道のない地域では未だに赤痢やコレラが死に至る病として知られています。衛生観念の高い日本はたまたまそんな状況を早く抜け出せましたが、交通事故、ぜいたく病といわれる病からの急死、天災。色々な偶然で生かされ、色々な偶然で一生を終える現実は変わりません。不要不急の家族との旅行も、例えば余命3か月の方にとっては必要急用かもしれません。色々なことを理解した上で、マスクの着用、毎日の検温、定期的な消毒など最低限の衛生管理をしっかりと行い、症状が軽症で済むと言われるワクチンを接種し、出来る限りいつもの生活をすることが、2年経ったこれからの暮らしだと考えます。

    とは言え、クラスターが出たら、陽性者が出たら、そんな心配は尽きません。だって、コロナはすごく身近な感染症になっているのですから。おうちから出ないことも選択です。ワクチン接種をしないことも選択です。私たち人間の良いところは、他の人に移したくないという思いやりを皆変わらず持っているといういことです。他者との違いを認め、いろいろな制約と条件の中で出来ることを出来るだけ精一杯、それぞれがすればよいと思います。○○地域からは受け入れません、そんな自分中心の考え方にだけはなりたくないなと思います。ワクチン接種証明書または陰性証明書の提示義務付けは、そんなお互いの心配を少しでも軽減する取り組みだとお考えくだされば幸いです。(その他、コロナ対策は過去のお知らせをご覧ください。)

    どこにいたって、どんなに頑張ったって、コロナになってしまう時はあります。だからお客様と一緒に考え、一緒に悩んで、一緒に解決するしかない。旅館紅鮎はそんな考え方に賛同してくださる皆様のお出かけをお待ちしています。

  • 気がつけばコロナと共に

    2022/01/04

    明けましておめでとうございます。すっかり明けてからのご挨拶って、紅鮎らしいというか、遅くなりごめんなさい。m(__)m

     

    皆様の2022年は無事に始まりましたか。旅館紅鮎の新年は、年末の大雪に始まり年越しも雪、本当に冬らしい2022年を迎える事になりました。ありがとうございます。今年は寅年。猛虎のように勇猛果敢に色々なことに挑戦してまいりたいと存じます。もちろん関西立地の宿ですので、阪神タイガースの優勝も応援してまいります。(笑)

     

    さて、新年早々、また世の中が騒がしくなってまいりました。マスコミはオミクロン株含めた陽性者数の大発表会となり、ワクチンは重症化防止に役立つと言っていたのに、オミクロン株には効かないのでワクチンは必要なのかとの報道が出たり、入国者を隔離しろといったかと思えば、待機施設ひっ迫問題はどうするのだと大批判。これまでの検証はおろか、事実の報道さえ横に追いやられている気がします。報道姿勢の紆余曲折はコロナ禍当初からでしたが、陽性者、重症者、病床ひっ迫などしっかりと現実の数字を見た行動が必要とされる中で、一貫性のなさには拍車がかかっている気さえいたします。当館としましては、改めて皆様にご案内する必要があると感じ、再三再四のお知らせになりますが、コロナに対する宿の姿勢をお伝えできればと思います。長文となりますが、ご容赦ください。

     

    コロナウィルスに感染するということは、必ずしも死に直結することではなくなりました。例えが悪く恐縮ですが、世にAIDSが登場した頃のような、ただ単純に怖がる時期は過ぎたと考えます。「withコロナ」という表現はあまり好きではありませんが、これからはウィルスをはじめとする様々な新しい事象に私たち人間は立ち向かい、考えなければならない時代に入ったと感じております。このまま立ち止まって動かない時を繰り返しても、私たちの暮らしには何の進歩も進化ももたらさない、そのように考えます。旅館紅鮎は、旅に出ることはリスクを伴うこと、を理解した上でお出かけくださるお客様をお迎えする宿として、最低限のコロナ対策をしっかりと施した上で、出来る限り通常営業を続けてまいります。その具体的な対策としては以下の通りです。

    1.ご予約確認の際の注意喚起、発熱者・体調不良者の確認

    1.入館時の検温と消毒(事前告知の上で、37.5度以上の発熱がある場合の入館お断り)

    1.定期的な喚起と館内の消毒

    1.ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保

    1.客室への消毒用アルコール液設置と次亜塩素系溶液の噴霧

    1.空気清浄機等の導入

    1.従業員の体調管理と記録の徹底

    1.従業員の手洗いうがい、検温の励行

    1.コロナに起因する差別への徹底的な反対と対応

    その他、お気づきの点はぜひ当館までお申し出ください。

     

    人の移動がこんなにも制約を受けることが、これまであったでしょうか。観光産業は戦時において成り立ちづらい産業で、平和産業とも言われます。平和は戦争をしなければ実現できるものと考えられてきましたが、コロナでそれは一変しました。私たち旅館紅鮎は改めて考えてみたいと思います。旅館に泊まること、温泉につかること、旅に出てリラックスすることの効用。人とふれ合う事、新しい出会いや刺激が私たちを元気にすることの意味。旅の醍醐味とは。旅館やホテルの必要性とは。いたずらに共存を考えるのではなく、今までの考え方が少し至らなかった。そう考えるだけで、たくさんのコロナに立ち向かうヒントが見つかる気がします。私たち人間は自然の一部です。コロナウィルスも自然の一部です。生かし生かされる。必要とされる存在であるために、考えて、工夫して、前に進んでいく。そんな時期に入った気がいたします。当館にお越しいただくお客様も、私たちと一緒に悩み、考え、解決の道を探ってくだされば幸いです。

     

    どうぞお出かけください。精一杯の笑顔とおもてなしで明日も皆様をお迎えして参ります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

  • 【秋を迎えて】 緊急事態は解除されましたが…

    2021/10/14

    旅館前の夕景

    大浴場前の柳とパシャリ

    やっと緊急事態宣言が明け、菅総首相が退陣し、岸田総理が誕生し、衆議院が解散しました。そんなゴタゴタを他所に、外気が涼しさを感じさせるほどとなり、昼間の日差しも今日は心なしか秋らしかったように思います。

    皆様、こんばんは。ご無沙汰しております。夕焼けの赤が鮮やかさを増す秋。近くの道の駅ではカキやクリが出荷され、ドライフラワーや干した唐辛子も秋らしさを演出してくれています。秋晴れとイワシ雲の日が増えて、コハクチョウが飛来したら、いよいよ秋本番。旅行しやすい季節がやってきます。

    長かった【まん延防止等重点措置】と【緊急事態宣言】の滋賀県への適用が解け、一気に活気が戻ってきた館内。これまでのストレスを癒すためにお出かけくださる方が増え、遠くは北海道や沖縄からと、いつも通りの奥びわ湖と竹生島にのんびりとした時間をお過ごしになり翌朝心新たにお出かけになる姿は、お迎えする側も心躍る時間となっています。賑わいを取り戻した反面、多くの方のご滞在やこちらの不手際も重なってお叱りを受けることも増えている気がし、ご期待の沿えなかったことやご不満の点には改めてお詫びする次第です。申し訳ありません。

    「ワクチン2回接種済みなので割引はないですか?」、「GoToトラベルで泊まりたいのですが。」、「混み合ってないことを約束してください」などの問い合わせやリクエストが増える中で、当館は「ぜひこれまで通りのコロナ禍でのご旅行を心掛けていただければ」と考えます。【緊急事態宣言解除=コロナ終息ではありません。】 もちろん気持ちは少し軽くなりましたが、まだ第6波が来るかもしれないと言われる中、ワクチン接種を済ませた方が増えたことや医療従事者の皆さんが頑張ってくださって治療・受け入れ体制が改善されたことで、幸いにも私たちは少しだけコロナとの付き合い方が上手になったのだと思います。そのおかげで、前よりはほんの少しだけ自由に旅が出来るようになった、そんな風に感じています。

    館内では宣言下、宣言前と同様に事前確認でのお客様の体調把握、37.5度以上の発熱症状があられる場合は合意の上でご入館をお断りすること、マスクの着用と「うがい手洗い」の励行を守っていただくこと、密を避けた空間配置を心掛けること、大浴場等の人数制限や料理提供方法の工夫などを引き続き行っております。旅先ではコロナにかかる可能性があるという前提に立っての御来訪であるというアナウンスも、引き続いてお願いしております。繰り返しになりますが、100%安全、100%安心はコロナ下で実現できない課題だと捉えています。当館は、「それでも紅鮎に」、そう思ってくださる皆様のご来館をお願いしております。

    正直、GoToトラベルの再開が待ち遠しいとも思います。でも、また陽性者数の報告が反転しても困る。今は、今できるスタイルで、今できる範囲での今できる旅行を楽しめると良いなと思います。これがニューノーマルなのかなぁとも思いますが、やっぱりマスクは外したい。お客様の笑みも、私たちの笑みも、笑顔の交換をすることがなかなか叶いません。それでも、今からその時を心待ちにして、毎日のお客様をお迎えしています。

    春には【山笑ふ】という季語があります。秋には【山装う】とか【山澄む】という季語があるんだそうです。季節の移り変わりを体験できる、愛でることができる日本国内を旅すること。どこかに出かけて、その土地の人に会うという事がこんなにも幸せな事だという喜びを、少しずつですが謳歌できるようになって行って欲しいと思います。

    明日も良い日でありますように。

  • 【緊急事態宣言の延長について】

    2021/09/08

    皆様こんばんは。(おはようございます、こんにちはの方にも) 緊急事態宣言が延長されました。滋賀県は、三日月知事がそれ以前に延長を国に申し出たので、間違いなく延長になることにはなっていたのですが、それでもなかなかショックです。とはいえ、いつもすること、毎年のことは続けております。今年もちゃんと夏の暑い日に塩切したニゴロブナを社長が丁寧に漬け込んでいました。以前は、ちょうど年末年始に実家に帰ってくる親戚にと出したものですが、「鮒ずしなんて」という世代も増え、年々珍味としての性格を増しているように思います。今でもそうですが、お乳の出ないお母さんには鮒の味噌汁を、具合の悪い妊婦さんには鮒ずしを食べさせたりします。お腹の調子が悪い時にも最適。発酵の力ってすごいなぁと感じる瞬間です。

    ついつい話が逸れました。緊急事態宣言延長とはなりましたが、当館でのおもてなしはこれまでと変わりません。宿泊施設のため【食事の提供時間制限やアルコールの提供に制約はありません】ので、安心してお出かけください。また、【滋賀県民割のクーポンを既にお持ちで、緊急事態宣言前に予約済みの方の割引も適用可能】です。ただし、食事利用の方に関しては、他の飲食店様同様、制限が掛かりますのでご注意ください。(お食事場所が別会場となります。)

    終わりの見えないコロナですが、緊急事態宣言慣れ、まん防慣れが言われております。おもてなしが変わらないとはいえ、当館の衛生管理体制も変わりません。事前の体調確認や入館時の検温、37.5度の発熱がある場合の入館お断り、館内公共スペースでのマスク着用、こまめな消毒、換気などなど。ワクチンを2回お済みの方でも、コロナに感染する可能性はあります。そればかりか、コロナウィルスを運んでしまう可能性もあります。どうぞこれまで同様にご注意ください。

    旅館紅鮎は、コロナを理解し、旅にはリスクが伴うことを理解し、お互い様・おかげさまをご理解・体現くださる皆様のご来館でなんとかこれまでの無事を保っております。引き続き、しっかりと正しくコロナを怖がることを前提に、できる限りいつも通りに皆様をお迎えし続けたく思っております。景色の移り変わり、食材の季節変わり、来訪する鳥たちの様子。人間界が右往左往するほど自然界は戸惑っていないように思います。改めて、人間が自然の一部であることと、小さな池の中で大騒ぎを続けていることに少しおかしさも感じながら、医療関係者の皆様には少しでもご迷惑をおかけしないように気をつけつつ、できる限り普段通りに毎日を繰り返していければと思います。

    どうぞ皆様それぞれに、まだしばらく続きそうなコロナと上手な付き合い方を探してまいりましょう。

  • 【朗報★緊急事態宣言下でのご宿泊について】

    2021/08/27

    こんにちは。本日8月27日より滋賀県も緊急事態宣言下に入りました。24日の三日月知事による国への緊急事態宣言エリアへの追加要請以降、ご予約済みの皆様に宿泊環境の変更についてご案内をしてまいりましたが、本日改めて詳細の通知がありました。特に気にかかる部分についてのみご案内いたしますので、ご一読いただき、ご予約の一助としてくだされば幸いです。

    【アルコール飲料の提供について】 こちらは宿泊客に対してのみの措置として、滋賀県内の宿泊施設においてはアルコール提供における制限は課さないとの連絡を受けました。ついては当局の要件緩和に基づき、宿泊のお客様にはこれまで通り、食事の際のアルコール提供を継続いたします。どうぞご安心ください。

    【食事提供の制限について】 飲食店に課される20時までの時短営業について、アルコール提供と同様、宿泊施設はその対象外との連絡を受けました。ついてはこれまで通り、18:00/18:30/19:00/19:30からお選びいただく形式で食事開始時間を設定いたします。ゆっくり、のんびりとご滞在ください。

    【今こそ滋賀を旅しようキャンペーンの取り扱いについて】 新規のクーポンは発券停止継続となっております。緊急事態宣言期間内でも、既にご予約済みでクーポンもお持ちの方については通常通りの宿泊が可能です。ただし、新たに8月27日~9月12日までの間にキャンペーンの割引を利用した宿泊のご予約をお受けすることはできませんので、一度キャンセルになったお客様を含め、9月13日以降(10月31日宿泊まで利用期間延長)に改めてご予約賜りますようお願いいたします。

    旅館ホテルはコロナウィルス前から国で定められた衛生管理基準を順守してお客様をお迎えしてきた施設です。もちろん、感染の可能性は0(ゼロ)ではありませんが、入館前の体調確認の徹底、ご入館時の検温やアルコール消毒、館内の喚起・消毒、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保などの対策を行い営業を続けております。改めてのご案内になりますが、飲食店と違ってアルコール提供ができるからと、大騒ぎされたり、マスクを着用しないでの館内利用などを許容するわけではありません。あくまで節度を持って、普段通り、他のお客様のことも気遣ってくださる方、もっと言うならば、旅に出ることはリスクを伴うことをご理解いただける方のみお迎えしたいと考えております。

    「心にゆとりを取り戻したい」「ゆっくりしたい」と、ルールの中ででも心から旅することを希求される方のご宿泊をお待ちいたします。既にご予約済みのお客様は、道中をどうぞ気をつけてお越しください。また、これからご予約いただくお客様は、お困りごと・お悩み事など遠慮なくお問い合わせいただき、すっきりとした状態でお出かけ下されば幸いです。

    今日も良い天気です。夏が戻ってきたような、本当に夏らしい空。暑さ対策と、お体にはご自愛ください。

    夏が戻ってきた!?27日の奥びわ湖畔。
  • 【緊急事態宣言の要請と発令について】

    2021/08/24

    こんにちは。季節の移ろいや湖国の情報をお伝えするはずの掲示板が、いつの間にかコロナ関連情報になってしまいました。でも、仕方ないことですよね。

    さて、今日は滋賀県知事が国に要請した緊急事態宣言についてです。報道で見聞きした方から、既にアルコールについて、滋賀県民割についての問い合わせが入り始めております。そこで、現状と見通しについてご案内します。

    ①アルコールの提供:緊急事態宣言下でのアルコール提供は禁止要請が出ております。つきましては、当館も要請に従い、アルコールの提供を控える予定です。また、原則持ち込みも不可となりますので、そのあたりもご理解の上で宿泊の要否をご判断ください。恐らくは9月12日までの宣言となりますが、その後も長期化する場合、アルコールの提供再開について、改めてご案内いたします。申し訳ありませんが、ご理解宜しくお願いいたします。

    ②滋賀県民割について:県民割のチケット発券は「まん延防止措置」発出時に既に停止されていますが、発券済のものは引き続きの利用が可能でした。これまでの流れから行きますと、既にご予約済みのお客様については今後も引き続きの利用が可能になるかと思います。ただし、アルコールの提供ができないこと、県としては旅行を含めた不要不急の移動を推奨できないことから、利用期間の再延長が見込まれます。ですので、心配な方はキャンセル規程の対象となる前に、是非ご予約の再考をお願いいたします。

    ということで、長引きそうなコロナ禍。It’s a small world. と言いながらインバウンドを進めていたのは遠い昔のように感じてしまいますが、奇しくも自分の生活や環境を見直すいい機会ともなっていますし、国内の見て歩くチャンスともなっています。引き続き困難な時期が続きますが、紅鮎は出来る限り営業を続けてまいります。もちろんコロナ対策を万全にお迎えいたす所存ですが、当館のスタンスはコロナを通常のリスクと捉えて、常識的に行動いただける方のご旅行を推奨しておりますので、安心安全の担保をお求めの方は、この時期の旅行をぜひお控えいただきますようお願いいたします。そして、まず何よりも、お近くで、身の回りでのコロナ対策に万全を期し、できる限り平生の日常生活を行えるように行動してまいりましょう。

    ここ数日、晩夏と言うのに蒸し蒸しと湿気の多い毎日です。皆様、お体には十分ご自愛くださいませ。