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【新年あけましておめでとうございます】

2024/01/01

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。珍しく立て続けの投稿です。笑

令和6年1月1日。
能登半島で大きな地震が発生しました。新年早々当館も大きな横揺れに見舞われ、13年前の東日本大震災を思い出しました。夕方の地震でしたので被害の全容は明日以降に分かって来ると思いますが、被災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、阪神大震災以来経験してきた大きな地震で得た教訓をフル活用して、被災地の応援をしていきたいと思います。今日の画像は「山茱萸」です。山形県・赤湯温泉にあった宿の名前。経営者が代わり存続していますが、仲良くさせていただいた前経営者さんは13年前の東日本大震災で浪江町にご縁をお持ちだったことから、最後の最後、皆さんの行き先が見つかるまで被災者受け入れを続けられ、避難区域であった浪江で生活される方々を支援するために何度も足を運ばれました。能登の地震はそんなことを思い出させましいた。だから山茱萸(さんしゅゆ)。早春に咲く中国由来の花で、俳句の季語にもなり、秋には赤い実をつけることからアキサンゴとも呼ばれます。主役にならないさりげない花ですが、優しい黄色が春の花材として床の間を賑わせてくれます。

と、前置きが長くなってしまいました。本年は改装を始め、色々と前に進む準備を整える一年になりそうです。
昨年の会計システム変更に伴ってお客様情報が混乱し、昨年も今年も年賀状等をスムースにお出しできていない状況となっています。楽しみにしてくださっている皆様には大変申し訳ありません。なんとか復旧をと思っておりますが、もしかすると。他にも料理長の交代やおもてなし手順の変更・見直しなど、色々と皆様にご意見を伺いながら前に進むことが多くなるかと思います。ぜひ引き続き忌憚のないご意見やご要望をお寄せいただき、もう一度紅鮎とのご縁を頂戴したく、どうぞ紅鮎へのお帰り心からお待ち申し上げております。

昨年5月から色々なことが通常運転に戻りコロナ禍を脱したことにはなってはいますが、今もインフルエンザとコロナが流行するなどまだまだ平時には戻りません。とはいえ、コロナ下でお伝えしたように、ウィルスと私たちは昔から共存してきた仲間です。時にどちらかの力が強くなり、時にバランスが崩れる。古代からその繰り返しでした。そう思うと、コロナ禍の時から平時だったのかもしれませんし、今回の地震も大きな流れの一部なのかもしれません。そして、明日は私たち自身にも降りかかる事なのかもしれません。もし不謹慎な物言いであれば、どうかご寛容に。ただ、色んな事を自分事としてしっかり捉え、共に悩み、共に考え、どうしても溢れそうなときには受け流す。そんな柔軟な姿勢でありたいし、宿でありたいと思います。

「人間万事塞翁が馬 禍福は糾える縄の如し」

昨年からの課題をいっぱい抱えたまま越年をしてしまいました。その上、年明けからの惨事に接し、ついつい意味深な便りとなってしまいました。今年も元気に一年間、皆様と共に歩んでまいりますので、いつも来て下さっている方はいつも通り、最近おかえりいただけてない方はぜひ久しぶりに旅館紅鮎にお出かけくださる年となれば幸いです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

それにしても、能登、心配です。

山茱萸