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【ご予約をお考えの皆様へ】新型コロナウィルスに対する当館の考え方

2020/12/02

今日も穏やかな夕日の秋の日でした。
いつも当館へとお帰りくださいましてありがとうございます。また、このたび興味をお持ちくださった方もありがとうございます。少し長くなりますが、今の当館のコロナウィルスに対する考え方をお伝えできればと思います。

テレビ、新聞はコロナウィルス第3波の話題で持ちきりです。
東京からの出入り制限による高齢者への注意喚起をこれでもかと発信する一方、苦境に陥るビジネスホテルや観光地を引き合いに経済対策が不足していると、どちらに転んでも言いっ放しの報道ばかりです。そのせいか「私、基礎疾患がある80歳なので」「テレビで高齢者は出かけてはいけないと言われているので」などキャンセルが急増しています。皆様自身のご判断での旅行中止に対し当館はキャンセル料が発生する前の早めの対応をお薦めしておりますし、コロナへの罹患を心配される方は今の時期お出かけにならない方がいいかもしれません。もちろん、それは旅館からの「来ないで下さい」というシグナルではありませんが、色々考えると致し方ないことと思います。

外出にリスクはつきものです。
もっと言えば、生きるというだけで私たちはリスクを背負っています。楽しいこと、悲しいこと、つらいこと、うれしいこと、毎日起こる身の回りの一喜一憂を通じて明日も頑張ろうと前に向かう。そんなことでいろいろなリスクを克服している気がしています。そのいろんなことは出会いであったり、家族であったり、旅であったり、趣味であったり、人それぞれの方法で解決するために社会が形成され、色々な意見が出てくるのだと思います。

常日頃から宿屋は衛生に留意し運営を行っている場所です。
ただ、正直、コロナウィルスに関してはいつ誰が、と考えると100%安全安心ですと謳えないものでもあります。お客様が持ち込まれるかもしれないし、私たちスタッフかもしれない。どこかの国であったように、もしかすると宿に届く荷物かもしれません。そう。どこにいたってコロナウィルスと向き合う必要がある日常では犯人捜しをするよりも自分自身で罹患しないためのリスク管理をすることの方が重要だと考えます。なので、そんなリスクやその他いろんなことをご理解いただける方に滞在していただきたいと思います。

正しい情報を得て、正しく怖がる。
朝の情報番組はこう、昼の番組はこう、夜はこう、と色々と垂れ流される情報を自分の目と耳と感覚で選び取る。正直、私共にもどれが正しい情報か分かりません。それでも、チェックアウト後の換気、アルコール等での消毒、次亜塩素系噴霧器での加湿・消臭、大浴場や食事場所での密回避、マスク着用のお願いなど今できることの積み重ねを通じてこの先も皆様をお迎えできればと思います。

4~5月のような完全休館は、この先考えておりません。向き合う、理解し合う、そしてお互い様と思ってくださる皆様のご利用を通じて、一時でも心を休めていただける場所を守っていきたいと思います。様々なご意見、ご指摘等あろうかとは思います。ご懸念等はどうぞ個別にお寄せください。お話を伺えればと思います。

鍋物のおいしい季節になりました。
まだ先の長い道のりだと思いますが、湖北の名物・鴨すきで英気を養い、厳しい冬と、コロナウィルスと戦ってまいりましょう。今回、残念ながらお出かけになれない皆様も、時節柄お体にはくれぐれもご自愛いただき、「よし!出かけるぞ!」と思っていただける時が来たら、ぜひお待ちしております。

旅館紅鮎 館主敬白