Loading...

大切なお知らせ

  • 【本年もよろしくお願いします。】2025年元日

    2025/01/01

    2025年を迎えました。

    昨年は旅館紅鮎にとって色々な意味で転機となる一年でした。なにより、精神的支柱でもあった女将の死去は旅館全体、お客様にまで大きな影響を及ぼしましたが、新しいステージへの移り変わりでもあり、各所で行った改装と共に、今後への糧になればと思います。

    ということで、「明けまして」というお正月の定型文で始められなかった今日の投稿は、今年の様々な変化への第一報となります。

    2025年。近く大阪で、日本では3度目となる万国博覧会が開催されます。滋賀県では、国体と言っていた国民スポーツ大会(新名称)と全国障害者スポーツ大会も開催されます。2026年にはNHK大河ドラマで「豊臣兄弟」。2027年には彦根城が世界遺産登録(予定)といういことで、滋賀県が否応にも注目を集める年が続きそうです。

    他方、長浜エリアでも北部地域では過疎化が進みつつあります。既に影響を感じておられる方もおいでかもしれませんが、タクシーを呼んでも来なかったり、バスが減便になったり、JRもコロナ禍の後も減便されたまま。冬は除雪の担当者が少なく、細い道まで間に合わなかったり、畑で取れる野菜を販売所に届ける手段を持たないお年寄りのおうちが増えたり。ドンドン大きくなり進歩する東京などの都市部とは全く逆行する世の中へと変わりつつあります。それでも、こんなきれいな夕日が見られる環境はいつまでも続いてほしいと思うし、残していきたいと思います。

    旅館紅鮎は2025年、地域に深く根を張り、地域と共に未来へと続く宿になれるよう、色々な方々と協力して、新しいステージへと歩み出します。ぜひその物語を一緒に体験してください。これからも「おかえりなさい」「ただいま」の関係を少しでも長く続けて行けますよう、皆様と共に今年も笑顔で頑張っていこうと思います。

    本年もどうぞよろしくお願いいたします。

     

    2025年最初の夕景

    湖北の夕景

  • 【おかえりなさい!!】

    2024/11/21

    こんにちは。こんばんは。
    ずっとずっとご無沙汰してしまいました。申し訳ありません。
    工事が滞りなく終わり、とご案内したかったのですが、諸事情ありエアコン入換関連工事を延期することになりました。新客室(1階和洋室)と各所のグレードアップは無事に整いましたのでお知らせします!!

    そして、今日は何よりもうれしい報告です!!!!
    昨年まで26年連続で山本山に飛来していたオオワシ「山本山のおばあちゃん」が本日、無事に山本山に帰ってきました。おばあちゃんでることも無事に確認され、これで27年連続の飛来です。ロシアのカムチャツカから奥びわ湖畔までの1,000kmを優に超える旅。おばあちゃんだったらどこかでへこたれる気がしますが、こうなると本当におばあちゃんなのか怪しくなってきました。だって、生態はまだまだ解明されていませんので。

    (1) Facebook

    ということで、今年も心ワクワク賑やかな冬になりそうです!工事の進捗含めたご案内を、また引き続きお届けできるように頑張ります。 :)

    102号室

  • 【皆様へ】ふたつの大事なお知らせ

    2024/03/06
    水仙

    道端に水仙が。

     こんばんは。こんにちは。
    今日はふたつの大事なお知らせがあり、久々に投稿させていただきます。まだか、まだかと心配していた山本山のおばあちゃんは、4年に一度しかない2月29日に北へと帰っていきました。また来年の帰りを楽しみに待とうと思います。と、大事な話はこのことではありません。

     かねてより計画していた全館改装と休館の開始日が決まりましたのでお知らせいたします。
    外壁補修やエアコン等の更新のため、2024年5月13日(月)チェックアウトより約1か月間、全館休館させていただきます。同時に客室改装も行いますが、こちらは一部営業しながら進めてまいります。より快適な環境と付加価値のあるご宿泊を提供できるよう頑張って改装に努めます。期間中はご不便をおかけいたしますが、改装後にぜひご予約賜りますようお願い申し上げます。再開は6月15日(土)~を予定しておりますが、予約受け付けは4月になり、計画にめどが立ってから再度ご案内いたします。

     もう一つのお知らせです。
    かねてより病気療養中でした当館女将の山本ゆきゑが、去る3月3日(日)15:05、ひな祭りの晴れの日に天国へと旅立ちました。旅館のHPにおいて、このように宿の関係者の訃報をお知らせすることは甚だ常識外れのことかもしれませんが、当旅館紅鮎に女将を慕い、女将に会うためにと何度もおかえり下さる、足を運んでくださるお客様がたくさんいらっしゃったことを考えますと、お知らせしないわけにはいかず、お会いいただいたこともない、お泊りいただいたこともない方には不快な投稿となるかもしれませんが、不謹慎を承知でお知らせいたします。どうかご容赦ください。

     ここ数年は、特に常連様のリクエストがあり、女将の体調が許すときのみ宿にお邪魔しお話しさせていただておりました。晩年は病との闘いに明け暮れ、なかなか思うように皆様にお会いすることはかないませんでしたが、紅鮎が持つ独特の雰囲気や、窓から見える奥びわ湖の景色、皆様にお過ごしいただく部屋のこと、廊下の花のこと、お客様のご状況のことなど、旅館にいなくとも毎日のよう気にかけておりました。子供の頃より母とともに可愛がってくださったお客様が少しずつ鬼籍に入られるに伴い、最近は一人また一人と、お迎えできないお名前も増えてまいりました。昨今、情報管理システムが発達し、お名前や電話番号を入力すれば様々なお客様の情報を管理できるようになった世の中ではありますが、一緒に雪だるまを作ったお客様、お食事の席になぜか母子してお邪魔してお話しさせていただいたお客様、旅館の子供の受験相談を受けていただいたお客様、進路相談にアドバイスをくださったお客様、謝りに伺ったのに最後はお客様に呆れられ笑い話をして退室させていただいたお客様、そんな情報管理システムに入れるには意味のないような思い出のような出来事を共にした皆様に支えられ、女将はこれまで何とか多くの皆様をお迎えしてまいりました。これもひとえに、心優しくご対応くださった皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

     時代の変化とともに色々なことが変わらなければなりません。どんな状況でも、どんな時でも、いつも同じ上質な接客で、しっかりした価値提供のできる宿が必要とされています。ただ、他方でマニュアルに則したおもてなしが増えていることも事実で、人と人との出会いやぬくもりの大切さを忘れがちにもなります。足りないものや不ぞろいなものがあるから、不便なことがあるから、満たされていることや揃っているもの、便利なことのありがたみが身にしみる。古い家の床の間にある柱のキズのように、皆様から頂戴したご縁が消えることはない旅館紅鮎を、なんとかこの先も残していけますよう引き続き皆様とのご縁を大切にしていければと存じます。

     ご宿泊の際、女将のことで何かお話しある方がおいででしたら、ご予約時にでも宿主の在館をご確認くださいますと幸いです。事務的なお知らせと、あまりにも個人的なお知らせが掲載される宿の掲示板。旅館紅鮎はそんな形の悪い宿ではありますが、これからもよろしくお願いいたします。生前女将に頂戴いたしました皆様からのご厚誼に心より感謝申し上げますとともに、ここに謹んで報告いたします。これまで本当にありがとうございました。女将に成り代わり、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。